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路線測量の内容や、手順、流れを簡単に解説していきます。路線測量とは何かという疑問にお答えします!




測量

どうも、管理人のちゃーんです。

測量業界にいると、必ずと言っていいほど耳にする言葉があります。それが「路線測量」です。

路線測量の中身が分からないと業務を遂行する際に戸惑うことが多々あると思います。

ですので、この記事では「路線測量」について解説していきます。

路線測量とは何か?そんな皆さんの疑問を解決します!

難しい言葉をあまり使わずに、できる限りかみ砕いて説明したいと思います。

知識としては、広く浅くいきます。よろしくお願いします。

測量について知りたい方は、この本をチェック!わかりやすいです。

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路線測量とは

一言で説明するならば

道路を新しくつくるためや道路を改良するために行う測量のことを言います。 

しかし、これだけでは説明不足ですので路線測量とはどういうものなのか、もう少し詳しく解説していきます。

路線測量とは

道路を新しくつくるためや道路を改良するために行う測量のことを言います。 

その測量で得た情報をもとに道路の形を決めて、誰かの土地にぶつからないかなどを測量します。

誰かの土地にぶつかっていれば、そこからは「用地幅杭設置測量」が始まります。

ここで言う「誰かの土地とは」一般の地権者、行政、が保有している土地のことを指します。

どうして路線測量が必要なのか

皆さんが生活していく中でこう思ったことはありませんか?

ここに道路が新しく出来たら学校・職場までの道のりが近くなるのに…

ここの道路もう少し広くならないかな…すれ違う時に危険な目に合ってこわい…

道路の見通しが悪いせいで事故にあいそうになった…

などと、皆さん一度はこのように思ったことや経験があると思います。

このような際に行われるのが「路線測量」なのです。

行政が地元の意見などを取り入れた道路をつくります。

では具体的にどのような作業内容なのか

細かく書くと専門用語のオンパレードになりますので、ざっくりと説明します。

線形決定とは

まず、行政から「このようなイメージで道路を作りたい、改良したい」と、委託会社に作業計画書がきます。

それをもとに、図面データに道路の形をのせていきます。これが「線形決定」です。

ここで言う「委託会社」とは、測量業に登録している事業所を指します。

中心線測量とは

道路の形や位置が決まれば(線形決定)、次の段階に入ります。

次に行う作業は「中心線測量」と言います。どのようなものなのかと言うと

先ほどの「線形決定」で決まった道路の位置を、現場に設置していく作業です。

具体的には、測量用のピンであったり、測量杭などを現地に設置していきます。

仮BM設置測量とは

さて、ここまでの工程で、計画の道路の線形が定まり(線形決定)、その位置を「中心線測量」で設置しましたので次の段階に入ります。それが「仮BM設置測量」です

これは、道路の高さを決める大事な工程になります。

これは主に、東京湾平均海面(T.P)を用いて設置することになります。

他にも、その地域を流れる河川の標高を基準として、「仮BM設置測量」を行う場合もあります。

  • 北上川 「K.P」
  • 鳴瀬川 「S.P」
  • 利根川 「Y.P」
  • 荒川、中川、玉川 「A.P」
  • 淀川  「O.P」
  • 吉野川 「A.P」
  • 渡川  「T.P.W」
  • 琵琶湖 「B.S.L」

などがあります。これらの標高は河川の近くの測量設計業務で使用することが多いです。ややこしいですね。

縦断測量・横断測量とは

ここまでの作業で、道路の位置と道路の高さの基準を決めることができました。ですので、次の作業に進みます。次の作業は「縦断測量」「横断測量」になります。

この作業は、現場の現在の形を測量する工程になります。

具体的には、現場はどのような起伏があるのか、現在の道路の幅や高さはどのようになっているのかを測量する作業のことを言います。

中には測量することが困難な地形もありますので、その現場に合わせた様々な方法で作業することが求められます。急傾斜の現場状況であればTSを用いて測量をしたりします。

ここで測量した現況を、図面データにする作業をします。

詳細測量とは

さて、ここまでの作業で現場の大まかな形を測量することができました。

しかし、このままでは、現場の大まかな形しかわかりません。ですので「詳細測量」を実施します。

  • 路線測量をしている路線に合流する交差点の設計
  • 現在使用している水路をどのようにして合流させるか

などなど、様々な状況でより詳細な設計を実施するために「詳細測量」を行います

ですので、「平面測量」「縦断測量」「横断測量」などをその部分にピックアップして行います。

用地幅杭設置測量とは

そして、冒頭でも触れましたように「用地幅杭設置測量」が実施されます。

今まで実施してきた工程で、取得した現況データから、道路の設計データが出来上がってきます。

その設計されたデータを基にここまでが道路の範囲です。と現地に杭などを設置します。

歩道を歩いていると道路と家の境に杭やプレートが打ってあることがあります。それを設置する作業です。

設置する色は赤・黄色などの色があります。見かけたらむやみに抜かないでくださいね。

いかがでしたでしょうか

簡単に説明したかったのですが、専門用語のオンパレードになってしまいましたね(笑)

冒頭でも言いましたが

路線測量とは、 道路を新しくつくるためや道路を改良するために行う測量のことを言います。 

これ以上でもそれ以下でもないと管理人は思います。

最後になりますが、もし測量をしている人を見かけたら、優しくしてください。

皆さんの為に、雨の日も雪の日も暑い日も寒い日も頑張って働いています。

私たち測量屋がいないと、道路は不便なままですからね(ここ大事)

それに、あなたが見かけた測量屋さんはメンタルの弱い管理人かもしれませんからね((´∀`*))

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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